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29地区別に広域避難計画冊子 原発事故に備え松江市作製 全世帯に配布へ

 島根県松江市は、中国電力島根原子力発電所(同市鹿島町)の事故に備えて定めた広域避難計画について、市内全29地区ごとの一時避難先やルートなどを記したパンフレットを作製し、市内の全7万3千世帯余りへ配布を始めた。

 市が3月に公表した広域避難計画は、市内を公民館や支所単位で29地区に区分。市民全約20万6千人が地区ごとに、県内11市町と広島、岡山両県の18市町の計29市町へ避難するとしている。

 パンフレットはA4判、8ページで、地区別に29種類作製した。一時避難する場所や、自家用車での避難ルート、バスで避難する人の集合場所を地図で示している。避難指示が出た場合の対処方法や、非常持ち出し品のチェックリストも加えた。

 市は、計約10万2千部を作製。市報6月号とともに配布している。原子力安全対策課の矢野稔明課長は「家族で読んでもらい、万が一の事態に冷静に対応できるようにしてほしい」としている。(松島岳人)

(2014年5月31日朝刊掲載)

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