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避難者つなぐ交流拠点 大震災から3年 広島市西区三篠にオープン 情報発信や相談「今後を考える場に」

 東日本大震災の被災地から県内に避難した人でつくる「ひろしま避難者の会アスチカ」が1日、広島市西区三篠町に交流スペース「たねまく広場」をオープンした。古里の情報を交換したり、子育てや仕事の悩みを語り合ったりする場として使う。メンバー以外の利用も呼び掛けている。(加納亜弥)

 JR横川駅近くのビル1階の約60平方メートル。月、火、水、金曜の午前10時~午後4時に開く。被災地の地元紙や自治体の広報紙を置き、カフェコーナーを用意。絵本やおもちゃで子どもが遊べるコーナーもある。アスチカの事務所も兼ねており、メンバーが交代で待機する。

 1日の式典には、避難者や支援者約50人が出席。福島県いわき市から自主避難している三浦綾代表(41)が「震災から3年が過ぎたが、避難者はそれぞれ歩みのスピードが違う。落ち着いて今後を考える場にしたい」とあいさつした。

 アスチカは2012年10月に結成。岩手、福島、宮城などから広島県内に点在して暮らす約330人が加わっている。月1回の情報交換会を重ねてきたが「気軽に集まれる拠点がほしい」との声が出ていた。

 「避難者には次のステップを踏み出す場にしてほしい。ここで地域の人とも交流したい」と佐々木紀子副代表(42)。事前予約があれば、1人500円(ドリンク付き)で広場の一部を貸し切り、会合などに使ってもらう。アスチカ事務所Tel082(962)8124。

(2014年6月2日朝刊掲載)

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