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長崎の被爆桜 苗木を植樹 広島市商に姉妹校から届く

■記者 加茂孝之

 長崎市立長崎商業高の生徒12人が5日、姉妹校協定を結ぶ広島市立広島商業高(東区)を訪れ、長崎で被爆した桜の苗木を贈った。両校の生徒は広島市商の正門近くの広場に植樹し、平和への思いを重ね合わせた。

 被爆桜の苗木は高さ約2メートル。両校の生徒や教員約50人が見守る中、長崎市商生徒会副会長の藤井凌さん(18)と広島市商生徒会長の金広絵梨香さん(18)の2人が、苗木に土をかぶせて植樹した。

 金広さんは「長崎の被爆桜を広島で育て、平和への思いを深めたい」と誓っていた。

 被爆桜は爆心地から約1キロの長崎市商旧油木校舎にあった。親木から接ぎ木した5本を現在の学校で育て、うち1本を広島市商に贈った。

 両校は2007年から平和交流を続け、09年に姉妹校提携の協定を結んだ。9日には広島市商の生徒が長崎市商を訪れ、被爆アオギリの苗木を植樹する。

(2010年8月6日朝刊掲載)

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