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ドーム軸に歴史たどる 「廣島から広島展」始まる

■記者 道面雅量

 原爆ドーム(広島市中区)を軸に広島の戦前、戦後を多彩な資料でたどる「廣島から広島 ドームが見つめ続けた街展」が5日、広島市中区の県立美術館で始まった。中国新聞社などの主催。9月20日まで。

 図版や絵画、文献など約150点で構成。被爆前のドーム(県産業奨励館)を10分の1サイズで再現した高さ2.5メートルの模型や、館内で開かれた物産展の写真、被爆で崩落したバルコニーの一部も出展し、ドームの歴史を多角的に伝える。

 漫画「はだしのゲン」の原画や、今を生きる被爆者の肖像画など、戦後の表現も幅広く紹介。市民や著名人が寄せた平和メッセージも並ぶ。過去を見詰め、未来を探る展示が来場者の目を引いている。

(2010年8月6日朝刊掲載)

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