×

ニュース

被曝医療 韓国医師学ぶ 広島でHICARE研修

■記者 森田 裕美

 韓国原子力医学院・緊急被曝(ひばく)者医療センターの指定病院で緊急医療に携わる医師や技師計10人を対象にした研修が15日、広島市で始まった。広島県と市、医療・研究機関でつくる放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)が受け入れた。

 初日は、市役所と県庁で被爆者援護やHICAREの活動について説明を受けた後、広島大原爆放射線医科学研究所(原医研、南区)を訪問。神谷研二教授から原爆放射線被曝の概要や、原子力災害時に重症被曝者治療に当たる同大の対応について聞いた。医師たちは「どのように情報が入ってくるのか」「放射能汚染がひどい場合の安全確保は」と熱心に質問していた。朴慶徳(パクキュンドゥク)医師(46)は「緊急対応のネットワークシステムの流れなどをしっかり学んで帰りたい」と意欲を語った。

 一行は17日までの日程で、広島赤十字・原爆病院(中区)や放射線影響研究所(放影研、南区)などで原爆の人体への影響や医療について学ぶ。

年別アーカイブ