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「緑」と「赤」 核廃絶訴え マツダスタジアムでピースナイター

■記者 長久豪佑

 核兵器廃絶を訴えるプロ野球公式戦「ピースナイター2010」が5日、広島市南区のマツダスタジアムであった。被爆65年、広島東洋カープ創設60周年の節目。カープ対横浜戦の観客1万8442人が緑と赤のポスターを掲げ、平和を表現する「線」を浮かび上がらせた。

 五回終了後、平和をイメージする緑のポスターをスタンドの観客が一斉に掲げた。原爆ドームと同じ高さ25メートルにある内野2階の自由席4段分の観客は、復興の象徴であるカープの赤いポスターで「ピースライン」をつくった。

 カープ選手全員がユニホームの袖に原爆ドームと球場をデザインしたワッペンを着けてプレーした。

 生協ひろしま、カープ球団、広島平和文化センター、中国新聞社が主催。昨年9月に続く2回目の開催で、8月6日に最も近い試合を選んだ。同市東区の公務員東直輝さん(36)は「次世代に平和への願いを継承するきっかけになる」と、長男(4)と一緒にポスターを掲げていた。

(2010年8月6日朝刊掲載)

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