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社説・コラム

『スポットライト』 読み聞かせ奉仕を継続

子どもの読書活動で文部科学大臣表彰を受賞・河野美智子さん

 「子どもや若い父母に読書の楽しさを伝えたい一心で長く続けることができた。ライフワークです」。2014年度「子どもの読書活動優秀実践」の文部科学大臣表彰を受け、浜田市役所で久保田章市市長に報告した。

 小学校教員を1984年に退職し、県立図書館西部読書普及センター(同市)で3年間勤務。90年から同市立中央図書館で月2回、絵本の読み聞かせをボランティアで続けた。「絵本を読むと、子どもたちとすぐに仲良くなれる」。8月には戦争に関する絵本を読む「『かわいそうなぞう』が一番子どもたちの心を動かす。平和の大切さに気付いてほしい」

 同図書館が新築移転した昨年8月以降も、読み聞かせ会を月1回開く。「きれいな図書館になって、若いお父さんの来館が増えた」と、父親が子どもに読み聞かせる「読みメン」拡大を期待する。

 小学3~6年生を同図書館に招く読書会も、90年から月1回続け、同じ本を読んで感想を自由に言い合う。「読書好きの大人になって、自分の子どもに本を読んでくれたらうれしい」(森田晃司)

(2014年6月4日朝刊掲載)

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