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沖縄・盛岡の中学生ら25人 幟町中生徒と平和学習

■記者 増田咲子

 広島市中区の幟町中の生徒が5日、同校を訪れた沖縄市と盛岡市の中学生たち計25人と平和学習交流をした。アニメ観賞や意見交換を通し、平和の大切さについて考えた。

 全校生徒約300人は被爆後に医薬品を届けたスイス人医師の生涯を描いたアニメ「ジュノー」を観賞。制作したNPO法人モーストの津谷静子さん(55)からその経緯などを聞いた。イランの毒ガス被害者たちも参加。父親が被害を受けたアリ・ハテリ君(11)は「化学兵器の犠牲を出さないよう手をつなごう」と呼び掛けた。

 その後、同中の平和実行委員会の約20人は両市の生徒と、原爆や米軍基地などについて意見交換。平和を守るための取り組みについては「友達に優しくするなど、できることからやる」などの声が出た。

 実行委員長の幟町中3年中岡梨緒さん(15)は「平和について考え続けたいとあらためて思った」。沖縄市の宮里中3年与儀真亜子さん(15)は「それぞれ地元で起きた過ちを二度と繰り返さないよう、後世に伝えていきたい」と決意していた。

(2010年8月6日朝刊掲載)

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