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　米ニューヨークの国連本部であった核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議の第３回準備委員会に合わせ、米国に派遣された広島県福山市の盈進高３年の小川千尋さん（１７）と箱田麻実さん（１７）が３日、市役所で吉川信政教育長たちに活動を報告した。

　２人は同校ヒューマンライツ部に所属。小川さんは各国の行政職員を前にした核廃絶のプレゼンテーションについて説明し、「大きくうなずいてくれ、期待されていると感じた」と述べた。

　準備委で、水爆実験の被害に遭ったマーシャル諸島の代表者の演説を傍聴した箱田さんは「拍手喝采で、出席者の思いが核廃絶で一致した瞬間だった」と報告。吉川教育長は「経験を多くの人に伝えて」と呼び掛けた。

　派遣は広島平和文化センター（広島市中区）の事業。２人を含め、広島、沖縄県の高校生計８人が４月２７日～５月３日の日程で米国を訪れた。（東谷和平）

（２０１４年６月４日朝刊掲載）