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被爆者グループ 行使容認に反対 集団的自衛権 都内で会合

 被爆者たちでつくる「ノーモア・ヒバクシャ9条の会」は4日、東京都内で会合を開いた。安倍晋三首相が意欲を示す憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認に、「再び被爆者をつくらない」との立場から積極的に反対の声を上げることを確認した。

 約2年ぶりの会合には約30人が参加した。多くの被爆者から行使容認に関する声を集める手法などを議論。日本被団協の機関紙を通じてはがきを配り、意見を募る案などを検討するとした。

 参加者からは「被爆の証言活動を地道に続けることが憲法を守ることになる」「敗戦で現在の憲法ができたことを考えれば、原点は被爆者の訴えに重なる」などの意見が出た。

 同会の木戸季市(すえいち)事務局長(74)=岐阜市=は「被爆者の声を集結し、憲法9条を守る他の動きとも連携したい」と話していた。

(2014年6月5日朝刊掲載)

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