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高校生平和大使 広島からは2人 市民団体が選出

 長崎、広島両市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は4日、核兵器廃絶を呼び掛ける高校生平和大使に全国から17人を新たに選んだと発表した。1998年から始まった平和大使は今回、既に公表している長崎県の4人を含めると過去最多の21人となった。

 8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部でスピーチをする。

 東日本大震災後は毎年、被災地の高校生が選出され、被害や復興の状況を伝えている。今年も岩手県から県立宮古高2年の中屋なでしこさん(16)と県立黒沢尻北高2年の八重樫美綺さん(16)、福島県から福島工業高等専門学校3年の本田歩さん(17)と県立小高工業高2年の石井凜さん(16)が選ばれた。

 中国地方は、広島から県立大門高3年の中村祐理さん(17)=写真右、県立広島高1年の片山実咲さん(15)=同左=が選ばれている。

 約500人から応募があり、面接や作文で絞り込んだ。21人は今月15日に広島市で開催される結団式を手始めに、長崎原爆の投下から70年となる来年8月9日前後まで活動する。

 派遣委員会の平野伸人共同代表(67)は「被爆者が高齢化する中で若者への期待が高まっている。全国の代表として平和を発信してほしい」と話した。

(2014年6月5日朝刊掲載)

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