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島根2号機審査で中電が現状説明 都内で島根県顧問会議

 島根県は5日、学識者でつくる県原子力安全顧問会議を東京都内で開いた。中国電力の担当者から、島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)の適合性審査の現状を聴取。住民への分かりやすい説明を求める意見などが出た。

 関東を拠点とする原子力工学や原子力防災の専門家5人が出席した。7回開かれた審査会合で、原子力規制委員会から受けた指摘や周辺の活断層の追加調査について中電側が説明。顧問からは断層調査の詳しい手法などの質問が続いた。

 顧問の産業技術総合研究所の佃栄吉理事(地震地質学)は、地震動の評価に影響する敷地内の地下構造について「3次元で見えるようにするなど、一般の人にも分かりやすく説明する努力を」と求めた。顧問会議は5月下旬に京都市でも開催。県は今後も審査状況など必要に応じて顧問から意見や助言を聞き取る。

(2014年6月6日朝刊掲載)

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