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ミンダナオ和平へ 当事者がセミナー 23日から広島

 国際協力機構(JICA)は6日、40年余り紛争が続いたフィリピン南部、ミンダナオ島の平和構築に関する国際セミナーを23~25日、広島市で開くと発表した。対立、衝突を繰り返し、ことし3月に包括和平合意した同国政府とイスラム武装勢力の交渉代表者が出席、率直な対話の場とする。

 JICAによると、政府側、ミンダナオ島を拠点としてきたモロ・イスラム解放戦線(MILF)の双方からと、学識経験者たちの計70~80人が参加する見込み。JICAは2006~12年、5回にわたってマレーシアで同様のセミナーを開き、和平交渉を後押ししてきた。日本での開催は初めて。

 和平合意では、16年の自治政府樹立を目指すことになっている。セミナーでは円滑な移行に向けた課題の解決策などを議論する。23日午前のフォーラム(中区の広島国際会議場)、24日夜の「平和構築と女性の新しい役割」(東区のシェラトンホテル広島)は一般に公開する。

(2014年6月7日朝刊掲載)

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