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絵で語る戦争体験 三原の岡田さん 福山でパネル展

 広島県福山市丸之内の市人権平和資料館で6日、元美術教諭岡田黎子さん(84)=三原市=が戦争体験を描いたパネル企画展「絵で語る 子どもたちの太平洋戦争」が始まった=写真。7月31日まで。

 戦前戦後の暮らしや軍国色が強まる学校の授業、被爆後の広島市の様子などを描いたパネル33枚を展示。戦地に赴く人がかけた赤いたすきや千人針など資料10点余りも並べる。

 岡田さんは三原市で育ち、学徒動員で旧日本軍の毒ガス製造工場があった大久野島(竹原市)で軍需品の製造に携わった。被爆者の救護活動に派遣され、焼け野原となった広島の市街地も目にした。

 教諭時代に平和学習に使う絵を描き、画集出版のため退職後に本格的に制作を始めた。岡田さんは「身近な人を奪う戦争について知り、平和の大切さを感じてほしい」と話す。

 6月22日午前10時半から、岡田さんが戦争体験を話すミニ講演会もある。入館料は一般100円、高校生以下無料。同館Tel084(924)6789。(小林可奈)

(2014年6月7日朝刊掲載)

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