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原爆の惨禍に平和誓う 岩国・麻里布小で被害者の会証言

 山口県岩国市原爆被害者の会メンバーは6日、岩国市山手町の麻里布小の5年生145人に被爆体験を証言し、平和の大切さを訴えた。

 14歳の時に広島で入市被爆した竹中平一さん(83)=岩国市装束町=たち4人が、教室ごとに分かれて語った。旧国鉄職員だった竹中さんは「あの日」、岩国駅近くできのこ雲を目撃。翌日、救護活動のため同僚と広島へ。焼け野原になった市街地、死体の山などの惨状を振り返り、「核兵器は使ってはいけないし、戦争もしてはいけない」と呼び掛けた。

 古川丈太朗君(10)は「戦争をしたら命を落とす人がいるのに、何で戦争をするのだろう。原爆のことをもっと学び、周りの人に伝えたい」と熱心に聞いていた。

 被爆の実態について学ぶ総合的な学習の時間の一環。児童は12日、広島市中区の原爆資料館や平和記念公園を訪れ、学習を深める。(増田咲子)

(2014年6月7日朝刊掲載)

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