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紙芝居 3ヵ国語版完成 広島の被爆アオギリ題材 福山市立大大庭准教授 英・仏語翻訳

 広島市中区の平和記念公園の被爆アオギリを題材として7年前に福山市の短大生たちが作った紙芝居に、英語とフランス語の翻訳を添えた3カ国語版ができた。当時の学生を指導し、翻訳を担当した福山市立大教育学部の大庭三枝准教授は「世界の子どもに平和の大切さが伝われば」と願う。

 B4サイズで16枚。市立大の前身である市立女子短大の保育科の講師だった大庭さんと当時のゼミ生6人が、福山市に住む被爆者から体験を聞き取って制作した。主人公のアオギリが被爆や復興の様子を語り、2世の苗が世界に旅立つシーンで結んだ。

 同市のNPO法人コミュニティ・ルネッサンス研究所が700部印刷し、日本語の解説書付き1080円で販売する。

 大庭さんは「復興の希望は文化や風習が違っても理解し合える。次世代に、不戦の誓いを受け継いでいってほしい」と話している。

同研究所Tel084(917)5937。(衣川圭)

(2014年6月10日朝刊掲載)

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