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核なき世界 実現を誓う IAEA事務局長

■記者 衣川圭

 国際原子力機関(IAEA)の天野之弥(ゆきや)事務局長は6日、IAEAの事務局長として初めて広島市の平和記念式典に参列した。「核兵器のない世界に向かって大きく歩みだしている」との認識を示した。

 天野事務局長は、式典に国連の潘基文(バンキムン)事務総長や、米国のジョン・ルース駐日大使たち核兵器保有国の代表が参列したことを評価。「以前は核廃絶と言うと多くの国から強い反対があったが、今日は『核兵器のない世界』という言葉が参加者の胸にストンと落ちたと思う」と語った。

 その上で天野事務局長は「どう実現していくのか。IAEAは、核軍縮や核不拡散、核テロ対策などの取り組みをさらに強化する」と誓った。

(2010年8月7日朝刊掲載)

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