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核兵器廃絶へ運動強化 原水禁・協 広島大会が閉幕

■記者 永山啓一、桑田勇樹

 原水禁国民会議などと日本原水協などの二つの原水爆禁止世界大会は6日、それぞれ広島大会を締めくくる集会を広島市中区で開き、核兵器廃絶への機運向上へ運動強化を申し合わせた。原水禁は7日、原水協は8日から舞台を長崎市に移す。

 原水禁の集会は、約650人が参加。大会実行委の藤本泰成事務局長は5月にあった核拡散防止条約(NPT)再検討会議などを通して「核兵器廃絶は戻すことのできない流れになっている」と指摘。日本政府はまず米国の「核の傘」から出るべきだと訴えた。

 非核三原則の法制化や臨界前を含むすべての核実験の禁止、脱原発社会の実現などを求める「ヒロシマ・アピール」を採択。日本とインド両政府が原子力協定の締結交渉を始めたことに反対する特別決議もした。

 原水協の大会には約8千人が集まった。国連の軍縮部門トップのセルジオ・ドゥアルテ軍縮問題担当上級代表が登壇し「皆さんとともに、核兵器のない世界を目指して歩めるのは誇り。今こそ前進の時だ」と呼び掛けた。

 最後に「核兵器禁止条約の交渉開始を求める声を広げよう」との決議文書を採択した。

(2010年8月7日朝刊掲載)

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