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ジュノー博士に誓う平和 記念祭に200人 功績しのぶ 広島市中区

 被爆後の広島に大量の医薬品を届け、治療にも当たったスイス人医師、マルセル・ジュノー博士をしのぶ記念祭が15日、広島市中区の平和記念公園南の顕彰碑前であった。県医師会や日本赤十字社県支部でつくる実行委員会が主催し、約200人が功績をたたえた。

 平松恵一県医師会長が「博士の人道・博愛精神を受け継ぎ、平和のために努力したい」とあいさつ。ガールスカウトとボーイスカウトの県連盟に所属する子ども6人が「平和の誓い」を読み上げ、「困っている人を助ける」と決意表明した。

 参加者は碑に白菊を手向け、大塚中2年石田裕理さん(13)は「広島に希望を与えてくれた博士への感謝を忘れず、優しい心を持ちたい」と話していた。記念祭は1990年から毎年、命日の6月16日ごろ開かれている。(水川恭輔)

(2014年6月16日朝刊掲載)

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