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被爆地発信へ決意新た 広島 高校生平和大使が結団式

 核兵器廃絶を訴える第17代高校生平和大使の結団式が15日、広島市中区のアステールプラザであり、広島県を含む13都道県から選ばれた21人が決意を新たにした。これから1年間、平和活動に取り組み、8月にはスイスの国連欧州本部でのスピーチを予定している。

 式典では広島、長崎の両被爆地を拠点にする「高校生平和大使派遣委員会」の小早川健共同代表から任命状を受け取り、1人ずつ決意表明。県立広島高1年片山実咲さん(15)=尾道市=は「被爆者の祖母が毎日、仏壇に手を合わせる姿を見てきた。被爆地の生の声を世界へ届ける」と誓った。

 21人は約500人の応募者から選ばれた。長崎市での研修や各地元で核兵器廃絶を求める署名活動も展開する予定。この日はまた、平和大使の活動を物心両面で支える新たな全国組織も発足し、広島、長崎の被爆者たちが代表に就いた。(田中美千子)

(2014年6月16日朝刊掲載)

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