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福山の潮流発電協同組合を発足 中小製造業4社

 福山市内の中小の製造業4社が17日、潮流などの海洋エネルギーを利用して発電事業を手掛ける福山潮流発電協同組合を発足させた。共同で発電装置を受注、製造するほか瀬戸内海などで潮流発電を事業化する。

 福山市箕沖町で設立総会があり、関係者10人が出席。代表理事に、機械設計のユニテック工業の田口暁穂社長を選んだ。初年度は環境省の潮流発電技術実用化推進事業に応募し、同市鞆町の仙酔島周辺で実証試験をする。共同で小型の発電装置を製造し、富山県の河川でも発電を始める計画だ。

 潮流発電装置は、マグロをイメージした流線形の本体にプロペラ3枚を取り付けた独特の形態。倒木や漁網などの漂流物がからまりにくい構造で、秒速1・5~2メートルの潮流があれば発電できる。島が多い瀬戸内海は潮の流れが速く発電に適しているという。

 田口代表理事は「備後のものづくり企業の技を生かし、地域の自然を活用してクリーンな電気をつくりたい」と話している。

(2014年6月18日朝刊掲載)

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