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洞爺湖サミットで原爆展 秋葉市長意向表明 札幌で長崎市と共催

■記者 石川昌義

 広島市の秋葉忠利市長は15日、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)開催に合わせ、6月下旬から7月初めにかけて札幌市で、長崎市と共催の原爆展を開く意向を明らかにした。会期をサミット期間の7月7―9日まで延長し、参加国首脳に来場を呼び掛けることも検討している。

 記者会見で表明した秋葉市長は「各国の首脳やマスコミなどに、被爆の実相や被爆者のメッセージに触れる機会を確保したい」と目的を述べた。

 サミットに合わせた原爆展開催は2000年の沖縄サミット以来。サミット会場の北海道洞爺湖町に原爆展の適当な施設がないため、約70キロ離れた札幌市での開催方針を決めた。

 具体的な会期や会場、展示内容は今後決める。札幌市に主要国のトップレベル大学の学長が集う主要国(G8)大学サミットの会期(6月30日―7月1日)に合わせ、市中心部で開催できるよう、長崎、札幌両市と調整している。秋葉市長は洞爺湖サミット会場のホテルでの原爆被害を伝えるポスター展示についても、日本政府に働き掛ける意向も明らかにした。

 沖縄サミットに合わせた原爆展は、沖縄県糸満市の県平和祈念資料館で2週間開催し、約6000人が見学した。参加国に招請状を送ったものの、会場を訪れた首脳はいなかった。

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