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被爆65年式典 戦争ない世界へ決意 こども代表3人が大役

■記者 門戸隆彦、松本恭治

 平和記念式典には、広島市内の小学6年生3人が「こども代表」として参加した。被爆者や各国の要人を前に堂々と「平和への誓い」を読み上げ、鐘を鳴らし、戦争のない世界になるよう行動する決意を表明した。

 誓いを述べたのは、古田台小の横林和宏君(11)=西区=と袋町小の高松樹南(みきな)さん(11)=中区。復興に尽力した先人に感謝し「次はぼくたちの番。悲劇から学んだことを世界中の人に伝えていく」と力強く訴えた。

 被爆証言を聞き、原爆の脅威を知ったという横林君は大役を終え「思いを発信できた」とすがすがしい表情。「一人一人が誓いの通りに行動すればいつか平和になると思う」

 平和記念公園に隣接する西向寺が自宅の高松さんは「一人でも多くの人に平和への願いを持ってもらえるとうれしい」と話した。

 可部小の椎木咲来(しいぎ・さくら)さん(12)=安佐北区=は、遺族代表の自営業石川典宏さん(31)=西区=と平和の鐘をついた。「もっと原爆や戦争について学び、将来、自分の子どもに話したい」と力を込めた。

(2010年8月7日朝刊掲載)

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