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建設予定地の海域 生態系保護訴える 上関原発建設反対 地元の環境団体

 上関原発建設計画に反対する地元の環境保護団体は18日、国会内であった脱原発を目指す自民党国会議員でつくる議員連盟の会合に出席し、原発建設で周辺海域の生態系が壊される懸念を訴えた。

 上関の自然を守る会の高島美登里代表は、建設予定地の周辺海域にいる国天然記念物の海鳥カンムリウミスズメの生息状況や、温排水による生態系への影響などを説明。「奇跡の海と呼ばれる自然を次世代に残すことが重要だ」と述べた。

 県が中電に交付した公有水面埋め立て免許について、地元住民が取り消しを求めた訴訟の弁護士も登壇し、裁判の論点を報告した。

 出席議員からは、中電による埋め立て免許の延長申請をめぐる経緯や、可否を判断する県の対応について質問が出た。「原発計画の有無にかかわらず、自然を守るのが根本だ」との意見もあった。

(2014年6月19日朝刊掲載)

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