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組合員支援 カンパ募る 上関原発建設反対 ライターら有志の会

 中国電力上関原発(山口県上関町)建設計画に反対するライターや映画監督でつくる「みんなの海の会」が、山口県漁協祝島支店(同町)の反対派組合員を支援するカンパを募り始めた。漁業補償金の受け取り問題に揺れる中、祝島支店の赤字を穴埋めする組合員の負担減に役立てる。

 500万円が目標。7月中旬をめどに募る。上関原発を建てさせない祝島島民の会が窓口となり、分配方法を検討。会計報告は後日、海の会のホームページ(HP)に掲載する。

 燃料代高騰などの影響で祝島支店の昨年度の赤字は約1千万円。組合員はことし、1人当たり約18万円を肩代わりするという。

 組合員は反対運動を長年先導。原発計画に伴う漁業補償金を拒否し続けたが、昨年2月の集会では賛成多数で受領を決めた。背景には計画の中断に加え、金銭面の事情があったとみられる。補償金の配分案を決める集会は反対派住民たちの抗議で開催できず、受け取りは棚上げとなっている。

 祝島に関する著作がある発起人の一人、ライター山秋真さん(43)=神奈川県=は「海をずっと守ってくれている。手助けになれば」とする。1口千円。海の会HPのURLはhttp://minnanoumi.jimdo.com/

(2014年6月19日朝刊掲載)

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