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被爆の実態 宮島で学ぼう 2市民センター 相次ぎ「平和写真展」 廿日市市

 宮島(廿日市市)に2カ所ある市の市民センターが、広島や長崎の原爆被害について学ぶ「平和写真展」を相次いで開く。多くの修学旅行生や外国人が訪れる「観光の島」で被爆の実態を知ってもらおうと初めて企画した。

 杉之浦市民センターは2日から始め、7月18日まで開催。宮島市民センターも7月22日~8月29日に開く。市が加盟する日本非核宣言自治体協議会が作製した企画展用ポスター19点を展示する。

 広島では、爆心地から380メートルで爆風と火災にさらされた旧日本銀行広島支店3階や、黒く焦げた弁当箱などを写真と解説文で紹介。長崎は爆心地から500メートルの浦上天主堂の写真などがある。

 宮島は昨年約408万人が来島し、修学旅行で宿泊する小中高生は昨年度、約650校の約7万人に上った。今月12日夜には島内で宿泊した奈良県御所市の葛小6年生15人が杉之浦で平和学習会を開き、この日のために用意された被爆ピアノに触れ、写真展も見学した。

 両市民センターは「平和学習に広く見に来てほしい」と呼び掛けている。折り鶴の寄贈も受け付け、7月26日の「はつかいち平和の祭典」で展示する。(桑原正敏)

(2014年6月19日朝刊掲載)

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