×

ニュース

広島市内バス停・電停で平和訴え 「ヒロシマ・アピールズ」のポスター16作品を掲示

 平和を訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの過去の全16作品が、広島市内のバス停や電停計68カ所に掲げられている。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が、27日に同市中区で開く全国大会に合わせて企画した。

 ポスターは縦1・75メートル、横約1・2メートル。1983年の第1作で、グラフィックデザイナー故亀倉雄策さんの「燃え落ちる蝶(ちょう)」や、アートディレクター葛西薫さんが昨年手掛けた「夏の陽(ひ)のまぶしさ」など16作品の計75枚が大型の広告枠に収まる。

 中区の広島国際会議場である全国大会では、アートディレクター井上嗣也(つぐや)さんが制作した今年のポスターを発表。パネル討議や、川崎市の市民ミュージアムが所蔵する「燃え落ちる蝶」の原画の特別公開もある。

 16作品の掲示は27日まで。28、29両日は井上さんの作品を飾る。JAGDA広島地区の納島正弘代表幹事は「街角でメッセージを感じてほしい」と願う。アーティストに制作を依頼するヒロシマ・アピールズは今年で17回目。JAGDAとヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団が主催している。(石井雄一)

(2014年6月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ