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核抑止力発言で抗議文 広島県原水協と県被団協が首相に

■記者 畑山尚史

 菅直人首相が「核抑止力は必要」と発言したことに対し、広島県原水協と広島県被団協(金子一士理事長)は7日、「核兵器廃絶に本気で取り組もうとしているのか疑問だ」などとする抗議文を首相官邸に送った。

 菅首相は6日、広島市での平和記念式典後の記者会見で「核抑止はわが国にとって引き続き必要であると考えている」と述べた。

 抗議文は、菅首相の発言について「核の傘からの離脱を求めた広島市の平和宣言を真っ向から否定する考え」と指摘。「核兵器のない世界の実現へ先頭に立って行動する道義的責任を有する」とした式典でのあいさつに矛盾し、「二枚舌と言われてもやむを得ない」としている。

(2010年8月8日朝刊掲載)

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