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カープVと平和…我らの夢 熊野高文化祭 折り鶴でコイの壁画 広島

 広島県熊野町の熊野高1年生177人が、団結を示す折り鶴5万羽を貼り合わせ、広島東洋カープの優勝と平和を祈念する巨大壁画を製作した。21日の文化祭で一般公開する。(田中伸武)

 1年の学級担任で野球部顧問でもある上原田望教諭(46)が呼び掛けた。生徒は1人400羽以上を目標に1カ月かけ、7センチ四方の紙を使ってホームルームや帰宅後に折った。

 デザインは、文化祭テーマ「駆け上がれ 夢に向かって」に沿ってコイの滝登りをイメージし、縦8メートル、横6メートルの大きさ。20日に仕上げ作業をした角野里沙さん(15)は「初めはとてもできないと思えた。折りながら佐々木禎子さんのことも考えた」。元永政矢君(15)も「学年全員の作業は初めて。きれいに仕上がりそう」と話していた。山田哲也校長は「ふだん消極的な生徒も感動を味わって自信につながる」と見守っていた。

 21日は午前9時から午後2時まで一般開放され、壁画は校舎正面の外壁に掲げる。クラスやクラブの展示、ダンスや吹奏楽演奏などもある。

(2014年6月21日朝刊掲載)

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