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アニメで平和 25周年 広島国際フェスタ開幕

■記者 余村泰樹

 「愛と平和」の理念に基づく、第13回広島国際アニメーションフェスティバル(広島市など主催)が7日、広島市中区のアステールプラザで始まった。1985年に始まり、ほぼ隔年で開催して25周年を迎えた大会。過去のグランプリ受賞作などを振り返る記念プログラムなどがあり、11日までに世界の多彩な作品約500本を上映する。

 開会式でラウル・セルべ国際名誉会長は「悲劇による悲しみにとどまらず、核兵器廃絶運動を続ける広島にとってヒューマニズムや希望にあふれるアニメーションは素晴らしい友人」とあいさつ。25周年記念で作った大会応援ソングを市内の小学生が披露した。

 今回は過去最多の1937作品が集まり、57作品が1次審査を通過。初日はうち12作品を公開審査し、反核アニメーション「風が吹くとき」で知られるジミー・ムラカミさんの特集などがあった。

 期間中、人形アニメーションの巨匠・川本喜八郎さんの特集やアジア初公開のディズニー短編作の上映など61プログラムがあり、最終日にグランプリやヒロシマ賞を決める。

(2010年8月8日朝刊掲載)

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