×

ニュース

平和への祈り 歌声に乗せ 沖縄戦の犠牲者 広島で追悼

 広島市の市民団体「広島・沖縄をむすぶつどい」が22日、沖縄戦の犠牲者を追悼する集いを開いた。原爆ドーム対岸の元安川親水テラスで沖縄県ゆかりの曲を歌い、平和への祈りをささげた。

 市民30人が参加。沖縄県出身で三線(さんしん)の講師中村盛博さん(64)=安佐北区=が奏でる音色に合わせ、「花」「さとうきび畑」など6曲を合唱した。友人と訪れた府中町の主婦森福董子(まさこ)さん(68)は「沖縄の情景を思い浮かべながら歌った。この日を忘れないようにしたい」と話した。

 参加者は、いまも続く慰霊の様子を伝えるテレビ番組も見た。集いは、沖縄県が定める23日の「慰霊の日」に合わせて開催。沖縄戦の悲惨さを伝える目的で、1986年から毎年開いていている。(河合佑樹)

(2014年6月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ