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工廠の空襲犠牲者悼む 呉で慰霊祭 「戦争反対」誓い新た

 1945年6月22日にあった呉海軍工廠(こうしょう)への空襲で犠牲となった動員学徒や女子挺身(ていしん)隊員たちの慰霊祭が22日、広島県呉市警固屋の鍋山第1公園であった。地元住民たちでつくる殉国之塔保存会(三川博三会長)が営んだ。

 遺族や地元住民約200人が参列し、塔の前に立って手を合わせた。慰霊祭後には、近くの警固屋中2年24人が「戦争は断固反対という強い意志を持ち続けます」と誓いを述べ、千羽鶴と菊の花をささげた。

 殉国之塔は65年に宮原に建立され、毎年慰霊祭が開かれている。2008年に現在地に移った。空襲当時、工廠で働いていた呉市阿賀中央の礒道ヒフミさん(87)は「若い人たちに慰霊祭を引き継いでいってもらいたい」と話していた。(柳本真宏)

(2014年6月23日朝刊掲載)

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