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拉致問題で意見交換 鳥取 松本さん兄と平井知事

 日本人拉致被害者の全面的な再調査を日朝両政府が合意したのを受け、米子市出身の松本京子さん=失踪当時(29)=の兄の孟さん(67)が24日、鳥取県の平井伸治知事と県庁で意見交換した。

 今回を拉致問題解決の最後の機会と捉える孟さんは、松本さんの帰国に向けた備えを進める県に感謝し、「一日も早く帰ってきてほしい。(日朝間の交渉は)胸突き八丁の状態になるだろうが、政府はこの機会を上手につかまえて解決の第一歩にしてほしい」と語った。平井知事は「松本さんの帰国後は古里で再スタートできるようサポートしたい」と応えた。

 県と同市は、松本さんの帰国後の経済支援や心身のケアなどで協力し、市役所に現地支援室を設置することを申し合わせている。また県は、国からの情報収集や帰国時の家族のサポートを担う対策調整室を県東京本部に設けた。

 孟さんは平井知事との面談に先立ち、県議会の拉致問題早期解決促進議員連盟で講演した。(川崎崇史)

(2014年6月25日朝刊掲載)

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