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長崎原爆の日 ヒロシマからも追悼 原爆資料館で「慰霊の会」

■記者 金崎由美

 長崎原爆の日の9日、広島市中区の原爆資料館東館ロビーで「慰霊の会」が開かれ、原爆投下時刻の午前11時2分に出席者が黙とうした。市と広島平和文化センターが主催し、今年で8回目。

 被爆者や市民、同センターの職員たち約80人が出席。原爆資料館の見学者も加わり、長崎の平和祈念式典のテレビ中継を見守った。黙とう後は、田上富久市長の平和宣言に聞き入った。広島、長崎の「二重被爆者」で、今年1月に亡くなった山口彊(つとむ)さん(長崎市)の被爆証言ビデオも上映された。

 被爆者の寺前妙子さん(80)=安佐南区=は「交流がある長崎の被爆者が次々と亡くなっている。せめて広島から追悼の気持ちを送りたい」と話していた。

(2010年8月10日朝刊掲載)

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