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竹島の資料「残したい」 総務相が隠岐訪問 現職大臣で初

 新藤義孝総務相は25日、日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島(トクト))が属する島根県隠岐の島町を訪れ、住民から1950年代まで竹島周辺で行われていた漁について説明を受けた。新藤氏は「ここ(隠岐の島)には貴重な証言や埋もれている事実も多い。何らかの形で残していきたい」と述べた。

 現職大臣が同町を公式訪問するのは初めて。新藤氏は、竹島周辺への漁船基地だった同町久見地区の集会所を訪問。漁業者の八幡昭三(しょうざ)さん(85)たち9人から説明を聞いた。八幡さんは当時の漁を記録した日誌や写真などを示し竹島周辺での漁の再開を要望。新藤氏は「内閣としてしっかり対応していきたい」と答えた。

 同席した同町の松田和久町長は「町として竹島の資料や高齢化する関係者の証言を保管する収集館建設を検討している。国にも支援を要望したい」と述べた。(川井直哉)

(2014年6月26日朝刊掲載)

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