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「慎重議論を」広島市長批判 集団的自衛権「合意」

 広島市の松井一実市長は25日の市議会本会議で、憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認について、「国民が納得できる手続きが必要。慎重に議論するべきだ」と述べ、閣議決定案に大枠で実質合意した与党の姿勢を批判した。一般質問に答えた。

 松井市長は行使容認の議論を「憲法9条に定める平和主義の根幹に関わる。歴代内閣の解釈を変更することになりかねず、極めて慎重に対応するべきことだ」と指摘。さらに「(解釈変更ではなく)立憲主義の観点から憲法改正で慎重に議論を進めるべきだ」と強調した。

 本会議後には、記者団に「そんなに急ぐ必要があるのか。これまでの解釈が平和な日本をつくり上げてきたという重みをかみしめてほしい」と話した。

(2014年6月26日朝刊掲載)

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