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「学ぼうヒロシマ」中高生に配布へ 中国新聞社 広島など向け今年も制作

 中国新聞社は、中学・高校生を対象にした平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」(タブロイド判、カラー、24ページ)を昨年に続き今年も制作し、広島県内の中学・高校生全員に配る。山城滋編集局長が25日、広島県教委を訪れ、下崎邦明教育長に贈呈した。

 中学生用、高校生用とも朝刊に連載している被爆者の証言記事がメーン。中学1年~高校3年の38人の中国新聞ジュニアライターが同行取材した感想も併せて掲載している。原爆投下の背景や理解度をチェックするワークシート、中高それぞれのレベルに合わせた被爆証言の英訳文、推薦図書も載せている。9月末まで感想文も募集している。

 山城編集局長は「被爆者の平均年齢が80歳に近づいており、体験を何とか伝えていきたい。授業や平和教育で使っていただきたい」と依頼。下崎教育長は「中高生の目から見た感想が書いてあり、自分たちの問題として考えやすい。海外との交流を進めている中、英訳文も自ら発信するのに役立つのではないか。各学校で工夫して活用させてもらいたい」と話していた。

 「学ぼうヒロシマ」は、中学・高校生向けを計20万5千部印刷。岩国、柳井市など山口県東部の10市町の国公立中学にも、中国新聞の販売所を通じて届ける。(二井理江)

(2014年6月26日朝刊掲載)

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