×

ニュース

上関原発撤回求め中電前で座り込み 祝島住民ら

 山口県上関町の中国電力上関原発建設計画に反対する同町祝島の住民や市民団体の約50人が26日、株主総会の開催された広島市中区の中電本社前で座り込みをした。工事中断から3年が過ぎた原発計画の白紙撤回を訴えた。

 祝島から約40人が貸し切りバスで、株主総会の開始前に到着した。「原発絶対反対」と記した鉢巻き姿で出入り口付近に陣取り、のぼりや横断幕を掲げて約2時間半、抗議行動を展開。「上関原発撤回、頑張ろう」と気勢を上げた。

 株主総会では、計画中止などを求めた5件の株主提案がいずれも否決された。上関原発を建てさせない祝島島民の会の山根善夫事務局長(64)は「国も新増設の方向性を示していない。すぐにでもやめるべきだ」と強調。総会に出席した株主の鳥取市の浜辺正篤さん(66)は「原発に将来性はない。30年余りにわたり、上関町の住民を賛否で分裂させ続けている罪は重い」と語気を強めた。

(2014年6月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ