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海外協力隊 被爆を学ぶ 現地での展示備え 広島市中区

 国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として近く、アフリカや中東などへ赴任する県内の男女8人が26日、広島市中区の広島国際会議場で被爆者の体験を聴いた。現地で原爆展を開く隊員が増えていることから、JICAが企画した。

 講師は14歳の時、爆心地から約2キロの東練兵場(現東区)で被爆した国重昌弘さん(83)=写真右端、佐伯区。左腕に残るケロイドを見せながら「一人でも多く、核兵器の恐ろしさを知ってほしい」と訴えた。

 7月から2年間、太平洋キリバスで卓球指導に当たる安佐南区の行則一秀さん(25)=同左から2人目=は、亡き祖父母が被爆者。「原爆展を通し、太平洋戦争の激戦地でもある現地の人々と戦争の愚かさを考えたい」と語った。

 隊員有志による原爆展は2004年以降、60カ国で計120回開かれている。

(2014年6月27日朝刊掲載)

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