×

ニュース

被爆画家2人の遺作展 中区で始まる

■記者 道面雅量

 若くして亡くなった被爆画家、手島守之輔と伊藤守正の遺作を集めた「ふたりの被爆画学生の絵」展が10日、広島市中区袋町の旧日本銀行広島支店で始まった。

 戦没画学生慰霊美術館「無言館」(長野県)が遺族から寄託された小品40点余りを17日まで展示。20~30日は安佐南区の広島市立大芸術資料館で、9月2~14日は再び旧日銀で開く。

 竹原市出身で東京美術学校(現東京芸大)で学んだ手島は広島で被爆、10日後に31歳で亡くなった。油彩の風景画が中心で、繊細な絵肌を見せる。おいに当たる保田吉造(やすだ・よしなり)さん(60)=安佐南区=は「生き永らえていたら多くの絵を描いただろう」としのんでいた。

 伊藤も東京美術学校で学び、長崎で被爆した翌年、23歳で死去。水彩の風景画や油彩の静物画が並ぶ。入場無料。

(2010年8月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ