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移民の歴史 大学生学ぶ 米の25人が「仁保島村」見学 広島市南区

 政治学などを学ぶ米国の大学生25人が28日、広島市南区のハワイ移民資料館「仁保島村」を見学した。広島から米国へ渡った移民が苦労を重ねた歴史を学び、人種的マイノリティー(少数派)などへの理解を深めた。

 川崎寿館長(71)から、明治期の不況や人口増を背景とした県の移民奨励策や、米国で日系人が排斥された歴史について説明を受けた。初来日した日系4世のトレント・ナカムラさん(21)は「移民の詳しい背景を初めて知った。米国ではアジア系移民の発信力が弱いだけに、日系人の功績にもっと光を当てたい」と話していた。

 北米との青少年交流を推進する外務省のプロジェクトの一環で、国際交流基金が米日カウンシルの協力を得て実施。一行は7月1日まで市内に滞在し、被爆者の体験談も聞く。(馬場洋太)

(2014年6月29日朝刊掲載)

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