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真宗大谷派広島別院を再建 「非核・非戦の発信地」決意新た

 広島市中区宝町の真宗大谷派(東本願寺)広島別院明信院が、再建された。山陽教区が、宗祖親鸞の七百五十回御遠忌記念事業として取り組んだ。

 新しい別院は、鉄骨平屋一部2階建ての延べ318平方メートル。1階は本堂と事務室、2階に法座などの講師控室を設けた。本堂の収容人数は最大約100人。建築から60年以上で老朽化した前の別院を解体し、昨年5月に着工。約1億円かけた。

 近くの寺へ移していた本尊・阿弥陀(あみだ)如来を戻す還座式は25日にあり、僧侶や門徒約80人が参列。木曽修輪番(54)たちが経を唱えた。木曽輪番は「広島別院は教化の拠点で、全国に向けた非核、非戦の発信地」とあいさつし、布教の決意を述べた。

 真宗大谷派の広島別院は、広島県西部や北部の38寺が支える。住職たちが交代しながら詰め、朝のお勤めや事務に当たる。葬儀や法事の会場、法話会などに広く活用できる。(桜井邦彦)

(2014年6月30日朝刊掲載)

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