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顔シルエットに核廃絶の願い 「ピースシャドウ」ネット公開

■記者 和田木健史

 自分の顔のシルエットに核兵器廃絶の思いを込め、作品としてインターネットで公開する取り組みが14日、広島市南区の市現代美術館で始まった。15日まで。

 東北芸術工科大(山形市)の宮島達男副学長たちが取り組む「ピースシャドウ(平和の影)プロジェクト」の一環。館内に設置されたパソコンのカメラで顔を撮影すると、色の濃淡で輪郭や起伏が表現されたシルエットの作品ができあがる。

 訪れた親子連れやカップルが真剣な表情でカメラを見つめ、核兵器廃絶に向け「いらないと訴える」「悲惨さを多くの人に知ってもらう」などのメッセージと署名を添えて公開した。

 プロジェクトは、建物の壁に残った人影を撮影した長崎市の被爆写真を見た宮島副学長たちが始めた。現代美術館で開催中の作品展に宮島副学長が出展していることから、プロジェクトを知ってもらおうと同美術館が企画した。

(2010年8月15日朝刊掲載)

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