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新会長に土屋氏選ぶ 岡山県原爆被爆者会 18年ぶりに交代

 岡山県原爆被爆者会(829人)は30日、岡山市北区の宿泊施設で代議員総会を開き、18年間務めてきた妹尾要会長(83)が体調不良などを理由に退任し、後任に土屋圭示副会長(86)を選んだ。土屋会長は同日付で就任、妹尾会長は顧問に就く。

 土屋会長は17歳の時、水上特攻隊の一員として、広島市から約13キロの江田島市で8月6日を迎えた。1週間、救援活動に当たり入市被爆。家の下敷きになった被爆者を助け出し、太田川から遺体を引き上げて弔ったという。「被爆70年を来年に控え、核廃絶、原発停止と、会の発展に力を尽くしたい」と話した。

 妹尾前会長は「被爆者援護施策が始まった昭和30年代から、お手伝いをさせていただいてきた。皆さんの支えでやってこられた」と振り返った。

 総会には約80人が出席。語り部活動費を前年度より2万円増やし12万円に、被爆70年記念事業準備委員会費に10万円を充てる本年度予算案を承認した。(持田謙二)

(2014年7月1日朝刊掲載)

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