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死没者に核廃絶誓う 岡山で慰霊祭 80人参列

 岡山県原爆被爆者会の代議員総会に先立ち原爆死没者慰霊祭があり、被爆者や遺族たち約80人が犠牲者の冥福を祈り、核廃絶を誓った。

 黙とうの後、妹尾要会長が「被爆者は心と体に傷を負い懸命に生きてきた。命ある限り、核兵器廃絶へ力を尽くしたい」とあいさつ。参列者が祭壇に花を手向けた。

 広島市東区の牛田小で被爆した井原市井原町の茂原順治さん(87)は「血だらけの人が次々運ばれてきた。自国のことだけでなく、他国の経済も考えることが平和につながる」と話していた。

 県内では2013年度、被爆者健康手帳を持つ被爆者111人が亡くなった。ことし3月末現在の手帳所持者は1883人、平均年齢は80・9歳となった。(持田謙二)

(2014年7月1日朝刊掲載)

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