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終戦の日 平和の鐘に託す不戦 「世界に響け」

■記者 山本和明

 終戦の日の15日、広島市中区、平和記念公園にある「平和の鐘」を鳴らして核兵器廃絶や世界平和を誓う集会があった。広島ユネスコ協会主催。鐘の作者で人間国宝の故香取正彦さんの家族も招き、協会会員や高校生たち約100人が決意を新たにした。

 香取さんの次男で鋳造作家の孝彦さん(80)=横浜市=は、鐘に描かれた世界地図に国境がないことを紹介。「皆さんと打ち鳴らすことができ、父も喜んでいると思う」とあいさつした。

 広島大付属高の2年槙野文花さん(17)と1年大久保里紗さん(15)は「広島の願いが世界に響いてほしい」と日本語と英語でスピーチ。参加者は全員で黙とうをし、次々と鐘を鳴らした。

 孝彦さんは「若い世代に平和の大切さを受け継いでいってほしい」と願っていた。

(2010年8月16日朝刊掲載)

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