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愛宕山跡地 実施設計 4ヵ月遅れ 中四国防衛局 米軍と調整に時間 岩国

 山口県岩国市の愛宕山地域開発事業跡地で国が整備する米軍家族住宅や運動施設の実施設計の完成時期が6月末から4カ月遅れ、10月末になる見通しであることが30日、分かった。中国四国防衛局は「米軍との調整に時間を要している」と説明する。

 防衛局によると、現在作成中の実施設計は6月末の完成をめどに業者と契約を結んでいたが27日、10月末までに契約を変更した。野球場やコミュニティーセンターなどを配置する運動施設エリアは米軍と市民が共同で使用する計画で、内容をめぐって日米間の最終調整に時間がかかっているという。

 跡地では、来年5月末までの予定で造成工事が進む。実施設計が必要な建設工事は造成後に始まるため、防衛局は「全体のスケジュールに影響はない」としている。

 米軍施設整備をめぐって、市民団体と市は実施設計が終わった段階で計画全体の説明会を開くよう求めている。防衛局は「市と調整し、適時適切に考えていくことに変わりない」としている。(野田華奈子)

(2014年7月1日朝刊掲載)

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