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絵に込めたヒロシマの思い 千葉で「ピースアート展」開幕

 広島ゆかりの千葉県在住者たちによる「ピースアート展」が1日、千葉市緑区の画廊で始まった。原爆をテーマにした絵画16点が並び、平和の大切さを訴えている。12日まで。

 故人を含む4人が出展。呉市出身の美術家久保俊寛さん(72)は「原爆の図」を手掛けた画家丸木位里、俊夫妻たち原爆の悲惨さを追求した広島県出身の画家の肖像画を出展。細かな筆致で表情豊かに描いている。久保さんは「生きざまが刻まれた表情から平和への思いを感じてほしい」と話していた。

 久保さんのほか、広島市出身で被爆者の日本画家横山タケ子さん(70)▽同市育ちの美術家たべ・けんぞうさん(75)▽同市出身の美術家殿敷侃(ただし)さん(1942~92年)―の3人の作品は、遺品やきのこ雲などを題材にしている。

 展示会は、殿敷さんと親交のあった3人が2007年に始め、8回目。梟(ふくろう)画廊Tel043(294)7131。(山本和明)

(2014年7月2日朝刊掲載)

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