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反対陳情を不採択 集団的自衛権行使容認 憲法解釈変更で岡山県議会

 岡山県議会は1日、12億2900万円を増額する2014年度一般会計補正予算案など17議案を可決し、閉会した。市民団体から出されていた集団的自衛権を認める憲法解釈変更をしないよう関係機関に意見書提出を求める陳情については、議席の約3分の2を占める自民党県議団のほか、公明党県議団などの反対多数で不採択とした。

 陳情について民主・県民クラブ、共産党県議団、県民・緑の3会派は「憲法解釈変更で集団的自衛権の行使が許されるのなら法治国家の根幹が崩れる」などと採択を求めた。

 集団的自衛権の行使容認について、伊原木隆太知事は閉会後の記者会見で「防衛、外交の問題について万が一のことを考えるのは大切。密度の高い議論がされたと思う。今回の非常に限定された行使容認で戦争に巻き込まれる可能性が急に上がるとは考えていない」と述べ、政府与党の対応に理解を示した。(永山啓一)

(2014年7月2日朝刊掲載)

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