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福山・三原でも抗議の声 集団的自衛権閣議決定

 政府が臨時閣議で、集団的自衛権の行使の容認を決めた1日、福山市と三原市で、市民団体のメンバーたちが抗議の声を上げた。

 福山市のJR福山駅前には市民団体などの約100人が「戦争反対」などと書かれたプラカードを持って集まった。閣議決定の直後の午後5時半から約1時間、マイクをリレーして「戦争ができる国造りに断固抗議する」「人の命を粗末にする内閣は退陣を」などと訴えた。

 集会を呼び掛けた1人の村田民雄さん(66)=同市=は、カンボジアなどでのNGO活動の経験から「安全に仕事ができるのはその国の人との信頼関係があるから。自衛隊に守られるからではない」と強調した。

 三原市のJR三原駅前には九条の会・三原の呼び掛けで約60人が参加。「9条を壊すな」「家族が戦争に巻き込まれてもいいんですか」などと通行人に訴えた。同会の谷川卓三さん(66)=同市=は「改憲ではなく解釈を変更するというやり方は強引。国民をだますような行為だ。団結して反対していきたい」と話した。(衣川圭、山本庸平)

(2014年7月2日朝刊掲載)

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